ツツジの観察とふやし方
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(1) 木の性質
 ツツジの仲間は低木で、日本各地の山地に野生するヤマツツジなどは、1〜4mくらいの高さになります。ところがつつじが岡公園のヤマツツジは、古代からの野生のヤマツツジに加えて、歴代城主の移植したと伝えられるツツジもあり、その樹齢は800年を超え、高さも5mにも達するものがあります。
 幹は一本立ちにはならず、根際から多くの枝が出て、株立ちとなり、ほうきを逆さまにしたように、自然形でも上が広がったまとまりのよい形になります。
(2) 花のしくみと形
 ヤマツツジでは、花びらが5枚、めしべ1本、おしべ5本、がくが5枚あります。
 オオヤマツツジは、おしべが7〜10本あります。
 しかし、品種によってはその数が異なっています。特に園芸品種の多いツツジの仲間には、いろいろ変わったものが見られます。
 花の形は普通一重咲きで、上の花びらにブロッチ(斑点)(はんてん)があります。
 また、花びらが二重咲き、八重咲きになったものもあります。更に基まで切れこんだものがあり、采咲き(さいざき)と呼ばれています。
(3) たね
 ツツジにたねができることを話すと、初めて聞いたと不思議そうな顔をする人たちがいます。ツツジも花が咲き終わり、花がらを取らずにそのままにしておくと、秋(10月末ころ)になって果実が褐色に変わり、その先端が裂けて、細かいたねが多数出てきます。
 花がらを取ると、新芽がよく育ち、来年もまた花が多く咲くようになります。
(4) 葉
 ツツジの葉の性質には、一年中葉を落とさない常緑性オオキリシマツツジ系(大紫)、リュウキュウツツジ系(白琉球、白万葉、峰の松風、関寺、紫琉球)、キシツツジ系(若鷺)、キリシマツツジ系(本霧島、八重霧島、蓑咲き霧島、桔梗咲き霧島、紅霧島、紅の司、白霧島、日の出霧島、東錦)と秋から冬にかけて一部分の葉が冬を越す半常緑性のヤマツツジ系(ヤマツツジ)、オオヤマツツジ系(オオヤマツツジ)、また、冬に葉を落とす落葉性のレンゲツツジ系(レンゲツツジ)などがあります。
 葉の大きさも種類によって異なります。キリシマツツジ系は他のツツジに比べて小さく、見慣れると容易に区別することができます。同じ株でも大きさの異なる葉が見られます。
 葉の形は種類によって違います。葉の表と裏には毛があるものが多く見られますが、中には毛が少なく、葉の表面につやのあるキリシマツツジ系の品種などもみられます。
(5) 根
 ツツジの根は浅根性で、細根が地表近くで生育し、深く土の中に伸びることはありません。このために乾燥や踏圧、肥料、除草剤などによって障害を受けやすく、注意しなければなりません。
(6) ふやし方
 大量にふやせる方法としてさし木があります。新芽が伸びる5〜6月に、5〜7cmのさし穂をつくり、鹿沼土などにさします。

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