あなたと家族の命を守る行動を考える本 館林市ハザードブック
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まずは“我が事”と考えるみんなで決めてみんなで避難災害時、自分は大丈夫と思ってしまうものです。いざというときに、ひとりでは避難行動を決断できないことを前提に、家族や隣近所、地域で、声かけなどの“みんなで逃げるルール”を考えておきましょう。東京大学大学院情報学環特任教授片田敏孝まさか、自分の身には起こらない。と考えてしまいがちな災害のこと。まずは、“我が事”と考えましょう。その上で、「まさかの出来事」のときの行動を、このハザードブックで具体的にイメージしてみましょう。それがあなただけでなく“あなたの家族や大切なひと”の命を守る第一歩になるのです。あなたと家族、地域の命を守るために命を守る行動を 決断できるのはあなたしかいない災害のおそれが高まった場合には、市は積極的に様々な情報を発表します。しかし、その情報をもとに、避難などの行動を決断・判断できるのはあなただけです。あなたの避難行動に必要な、情報の種類と収集方法を確認しましょう。最善をつくす災害の種類や地域、状況によって、命を守る行動は異なります。災害が発生したときに最善の行動がとれるように、事前にこのハザードブックで確認しましょう。この館林市ハザードブックは、平成29年7月、利根川、渡良瀬川の新浸水想定区域図を国が公表したことを受け作成いたしました。従来のハザードマップは、防災、減災を多角的な観点からアプローチできるものではなく、想定を超える降雨や多発する大規模地震と向き合わなくてはならないなか、その対応方法の限界が指摘されておりました。今回の作成にあたっては、そうした点を改良し、水害、地震、有事の際の国民保護など、多角的に情報をとらえることができるようハザードブックとして一冊にまとめました。特に水害においては、浸水想定区域図、逃げどきマップ、広域避難マップなどの地図を掲載し、地域の特徴も示したことで、住民の皆さまに適切な避難行動をとっていただけるよう工夫しています。ハザードブックは、一度読んで終わりではなく、皆さまが日ごろから活用することによる、人々の気付きが次々と付加されていくことが重要です。災害時、行政のサポートには限界があります。「自分の命は自分で守る」、「隣近所で助けあう」など「自助・共助」が必須となります。今後、地区防災計画を作成する際にも、是非このハザードブックをご活用され、地域オリジナルの防災マップづくりや日ごろの防災活動に活かしていただければ幸いです。結びに、本ハザードブック作成においては、東京大学大学院情報学環特任教授である片田敏孝氏に監修いただきました。 片田先生のご協力に心より感謝申しあげます。館林市長 須 藤 和 臣館林市ハザードブック Tatebayashi city Hazard Book22館林市ハザードブック Tatebayashi city Hazard Book

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