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STS-95
更新日:2020年12月31日
STS-95は米国航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルミッション(飛行計画)です。このミッションではNASA、宇宙開発事業団(NASDA)、欧州宇宙機関(ESA)、カナダ宇宙機関(CSA)などが共同で行う生命科学や微小重力科学に関する実験、スパルタンと呼ばれる衛星を放出し太陽コロナを観測、後に回収する実験、今後交換が予定されているハッブル宇宙望遠鏡の装置の性能評価、そして第3次国際極超紫外線観測装置を使用した天体観測などが実施されました。
この飛行では、1994年に第2次国際微小重力実験室(IML-2)ミッションで初飛行して以来2度目の宇宙飛行を行った向井宇宙飛行士は、生命科学及び宇宙医学などの分野の実験を実施しました。
また、77歳のジョン・グレン上院議員が、1962年のマーキュリー計画での初飛行以来、36年ぶりに宇宙飛行を行いました。
STS-95搭乗員
後列左から
スコットE・パラジンスキー(MS2)、スティーブンK・ロビンソン(MS1)、向井千秋(PS1)、ペドロ・デューク(MS3)、ジョンH・グレン(PS2)
前列左から
スティーブンW・リンゼイ(操縦士)、カーティスL・ブラウン(船長)
植物の成長の不思議をさぐる実験
重力のあるところでは、重力の影響を調べることができません。そこで、無重力の中で、重力が植物の成長にどう影響しているのかを調べました。この実験は、将来宇宙で食べる野菜を育てることに役立つでしょう。
人間の健康に役立つライフサイエンスの実験
宇宙に行くとバランスがうまくとれなかったり、骨がもろくなったりするなど、老化現象に近い症状があらわれます。それらの症状が起こるようすと、治っていくようすを調べるために、ジョン・グレンさんやほかの宇宙飛行士のからだの変化のデータをとりました。これらのデータから、地上での病気の治療法がわかってくるでしょう。