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名勝「躑躅ヶ岡」と見どころ

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更新日:2023年3月30日

名勝「躑躅ケ岡」の画像

「つつじが岡公園」の東側、ツツジの植栽される丘の部分(約1.7ヘクタール)を地元の人々は『花山』と呼びます。

4月中旬から5月上旬にかけ、『花山』は文字通り、色とりどりのツツジの花に覆われます。
『花山』のツツジは、種類が豊富なことに加え、その多くは見上げるような古木巨樹になっており、その咲き誇る景観は圧倒的で、見るものを驚かせます。

昭和9年には、その価値を認められ、『躑躅ヶ岡』の名で国の文化財、「名勝」に指定されました。
毎年開花期になると、地元住民はもちろん全国各地より、多くの観光客が訪れています。

見どころ

400年もの間守られ続けたつつじ園

400年もの間守られ続けたつつじ園の画像

この公園は古来からヤマツツジの自生する地で、室町時代の書物にも「躑躅ヶ崎」の名で記されています。
江戸時代の初期には、既にツツジの名所として近隣に知られ、1627年に館林城主榊原(松平)忠次が、ツツジの古木群をこの地に移植して以降は、大名らの手により保護育成が図られてきました。そして一時的に荒廃した時代もありましたが、約400年もの間、このツツジ園が連綿と維持され続けてきたことは特筆すべきことです。
おそらく世界中を探しても例のないことでしょう。

このように多くの人々の努力によって守られ、ツツジたちは今もなお、毎年花を咲かせているのです。
皆さんが園内で見るツツジの風景は、江戸時代にお殿様が見ていた風景と同じ木なのかもしれません。

ここでしか見ることのできないツツジ

ここでしか見ることのできないツツジの画像

園内には多くの品種が保存されています。中でも、江戸時代、東京都大久保でつくられていた江戸キリシマの品種が、まとまって残されているのは全国でもつつじが岡公園くらいです。また、公園を代表する品種、ヤマツツジ、オオヤマツツジの中から、特に花色の変異したものを、館林市オリジナル品種として登録しました。

この8品種はまさに、ここ、つつじが岡だけのものです。加えて、館林市出身の宇宙飛行、向井千秋さんがスペースシャトル・コロンビア号に搭乗した際持って行った種から育てた「宇宙ツツジ」も園内で見ることができます。