外来種(キショウブ・ルイジアナアヤメ)
更新日:2023年9月26日
キショウブ

環境省の生態系被害防止外来種リストに記載有り。ヨーロッパ原産の菖蒲の仲間。5月から6月頃に黄色い花をつける。
特徴は鮮やかな黄色い花と濃い緑色の葉。
葉の中心には一本太い葉脈があり、在来種の「カキツバタ」と区別する目印。
明治時代に日本に入って来たといわれ、園芸種として普及した。
冬でも枯れず、背丈、株、花付の数など全てがカキツバタを上回っている。
同じ場所に育つ植物より早く強く大きく育つため、しだいにキショウブ群落へ変わってしまう。
ルイジアナアヤメ

アメリカ原産の外来種。ピンクやチェリーレッドなど様々な色がある。見た目が美しく楽しませてくれるが、れっきとした外来種。
最近茂林寺沼でも確認され始めた。
しかし外来種の特徴でもある強い繁殖力を武器に着々と勢力を伸ばしている。
「キショウブ」と違い、葉に太い葉脈がないためカキツバタとの見分けがつけにくい。
花がついている時期に抜いてしまうか、マーキングをするなど、カキツバタと混同しないよう注意が必要。

湿原を守るため、年2回の外来種駆除清掃活動を行っています。
湿原は県の天然記念物に指定されています。外来種であっても、許可の無い刈取りや採取は禁止されています。興味がある方はぜひ上記の活動にご参加ください。
〈上記2種の退治方法〉
- 掘り出す
種から育ったばかりの若い株であれば葉の部分を持って引き抜ける。
大抵はしっかり根付いているので葉だけがちぎれてしまう。
根から引き抜くのはコツが必要だが、駆除及び根絶のためには欠かせない作業。
- 花を落とす
よって、これ以上の拡大を防ぐために花を鋏などで切り落とす。
その個体は種子を残せないので、新しく増えることがない。
もちろん根茎は残っているため、来年も花を咲かせる可能性はある。
しかし外来種とのイタチごっこを終わらせるためには必須の作業である。
鋏で手軽にできることもポイントが高い。
〈道具類〉
スコップ:周りの細かい根を切り、抜きやすくするため
鋏:花を落とすため(花が咲く5から6月の作業に限る)
長靴:湿原の中、特に「キショウブ」や「ルイジアナアヤメ」の群落があるところは田んぼのようにぬかるんでいる場所が多い。普通の運動靴では心もとないため、長靴がマストアイテム。
根っこ見比べ
両種混在
関連リンク
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